隠れ教師の独り言

フィンランド留学、アメリカの大学で日本語を教えてきた、現在英語の学校教師。日頃の不満を書いてきます!

フィンランドという国

私は大学2年の時にフィンランドのオウル大学で一年間交換留学に行きました。これから留学に行かれる方で、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアに行きたい!という方が今も圧倒的なのではないのでしょうか?

 

それもそのはず英語を学びに外国に!というモチベーションの方多いですよね!私も当初はそう考えていました。

 

しかし、そういった方でも大半の方は英語圏に行くべきではない!と私は考えます。

 

寮費が安い!

 

皆さんフィンランドと聞くと北欧で税金が高く物価が高いんじゃないの?という方多いと思います。確かにある部分ではイェスです。例えば、ビデオゲームを買ったり、生活雑貨を買ったりする分には確かに高いです。ですが、私が留学した時の寮費はたったの3万円ぽっきり。また、生活必需品、食料品だったり、洗剤だったりといったものは税金が安く売られているのですごく安いんです!留学に行かれる方の多くはおそらく生活必需品あるいは旅費などに多くを充て、あまり生活雑貨の購入にはあまり多くのお金をあてないんじゃないでしょうか?だから、総支出で考えるとフィンランドオススメです!

 

TOEFLibt80点前後の人は英語圏に行くな!

 

私はアメリカで日本語を一年間大学で教えていましたので、アメリカのネイティブが話す英語がどれだけ初学者に大変なものかよく分かります。めちゃめちゃ英語が早いんです。さらに多くの日本人の学生が入れられる寮は、だいたい留学生寮。つるむ友達もその寮の人になります。寮に住む留学生の人種の多くは、アジアの非英語圏からくる人達。アメリカ人とあまり交流を持たなかったっていう人も少なくないですし、アメリカ人と話してもめちゃめちゃ英語が早くてついていけないってこともしばしばです。

 

一方フィンランドも、留学生寮に住むことになります。ただ、人種構成は英語圏の人ヨーロッパ、アフリカ、アジアとなります。彼らが話す英語は文法的には完璧ではなくとも、これからもっと英語を学ぼう!と考えている人にはちょうどいい英語のスピード、語彙レベルです。アメリカ人の英語ってほんと早いんですよ。だから、非ネイティブ英語がちょっとうまいくらいの人と話した方が、ある程度英語を話せる、あるいは話せないっていうような人は、非英語圏の国民のほとんどが英語を話せるフィンランドに行くことをオススメします。私自身、同時期に英語圏に行ってた人たちよりも英語レベルは格段に成長しましたし、そして、何より英語レベルが似通っていたので今でも連絡をとる友達がたくさんできました。アメリカ人と友達になるのはほんと難しいです。英語が早くてほんと何言ってるのか分からないので、英語力がある程度育ってないと難しいと思います。私は英語がある程度上達した中でフィンランド留学の3年後にアメリカに行ったため、友達も白人彼女もゲットできましたが、それでも彼らの英語は難しかったです。

 

まとめ

 

英語を学びたい!だから、ネイティブだ!

気持ちはよく分かります。だけど、ちょっと考えてみてください。聞き取れなければ、英語の力は伸びていきませんよね?聞き取れるレベルの英語を話してくれる英語が日本人よりも上手な非ネイティブの人とのコミュニケーションを英語でとっていく方が一年の留学程度なら、絶対効率がいいです!正直ドイツとか、他の北欧とか学生に優しい環境のあるヨーロッパとかならどこでもいいです。フィンランドじゃなくても笑 ただ、英語圏に行くのはちょっとためらってみてください!

 

ではまた今日もラーメン不満でした!

 

英語教育について思うこと

英語をある程度話せる人はどれくらい?

 

はっきり言って、今カフェで勉強しているが自分の周りの席の人でちょっとでも話せる人はいないと思う。

 

現在25歳の私だが、これまでにイタリア、スウェーデン、フランス、ドイツ、ルクセンブルクフィンランド、ロシア、中国、ベトナムアメリカと10か国で旅行、生活を送ってきた。中でも、フィンランドでは交換留学でオウル大学で一年間勉強を、アメリカでは日本語を大学で一年間TAとして教えてきた。

 

ロシアや中国は別だが、外国語としての英語を話せる人は普通に町の中にたくさんいた。英語はやはり、話せたりしないとあまり学んでいる意義はないように思う。

 

英語を話すとなるとみんなハードルを少なからず感じるだろう。ただ、意外にそんなことないということをここでは書いていきたい。

 

フィンランドでの生活

 

私は日本で横浜国大に通っていた。東大とか早稲田に通う人から見たら、大したことないというかもしれないが、ある程度英語も受験に向けたリーディングやライティングという面では鍛えてきたつもりだ。だが、当時英語は全く話せなかった。フィンランド出発前の大学2年の時に、横浜国大で留学生交流パーティーに出席し、英語を話してみようと意気込んでいたが、ハンガリー人の男の子に空港から大学までどれくらいかかった?という質問をするのに5分くらいかかり、変な空気を作ってしまったことを今でも鮮明に覚えている。

 

そんな言語もままならない中、フィンランドに行ったわけだが、現在ではTOEIC940点、ネイティブとも英語でのコミュニケーションはほぼ完璧に取れるし、アメリカでの日本語指導の暮らしも、問題なかった。ではどのようにし英語を学んだのか。

 

結構骨の折れる作業だったが、言いたいことを即興で英語にする。この連続で英語は上達した。これは、あくまでも高校レベルまでの文法がある程度知識として入っている前提で話すのでそれを踏まえて聞いてほしい。使っていた英語はほぼ中学レベルでもあったので、中学レベルの英語が身についた人も参考になると思う。

 

例えばルームメイトと一緒にパスタを作っていたときのこと。友達にトマトを切って欲しければ、Will (Can) you cut this tomato? If you can, it helps me a lot. =トマト切ってくれる?めっちゃ助かるよ!

 

素敵な服を着ている白人美女を見れば、Your cloth looks good on you.=服にあっているね!

 

簡単な英語と私は思っているが、そうじゃないと今感じた人はどんどんググればいいと思う。最初は日常でググってばっかりだと、会話がスムーズにいかないかもしれない。ただ、何も話さない方が変な空気が流れるし、これを全部独り言でやってもいいわけだ。

 

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例えば皆さんなら上の写真をどう表現しますか?私だったら簡単に、I bought coffee and it tastes nice. I love smoking too. とか、あるいは、I love this brand American sprit. I smoke it (them) everyday. とか表現する。

 

周りにあること、言いたいことをその場その場でどう英語にしていくのか考える。言いたい内容をどう表現していいか分からなければ、Google先生に頼ればいい。その目線、つまり英語でどうやって表現するのかという視点でいると、ネイティブが言ってる英語の表現を聞いたり、現地の非ネイティブのヨーロッパ人が使う英語の表現を聞いて、あぁそうやって言えばいいんだっていう経験がたくさん積み重なっていくし、映画を英語字幕で見ればこうやって言いたいことを言えるんだっていう毎日の感動を感じられる。邦画を英語字幕で見てもいいと思う。邦画は特に日本人が言いたいことを話し続けており、それが字幕では英語の表現に言い換えられている。英語を話すモードに頭が切り替えられていると、どんどん表現が盗めて、英語を話す力が身についていく。

 

アメリカでの日本語指導

 

フルブライト奨学金の力を借り、一年間大学で日本語をTAとして教えてきた。1番この経験で印象に残っていることは、一年余りで日本語初学者が日本語を話せるようになったという事実だ。皆さんも日本語を話せる外国人にあったことのある人が多いのではないかと思う。彼らのほとんどは、高校の高学年から日本語を数年学んだ人たちだと思う。でも彼らは日本語を話せる。日本では英語を中学から、最近は小学生から学ぶ。でも話せない。違いは何か?日本語学校や大学で行われる日本語の授業はいたってシンプル。各単元で習う日本語の文法、例えば、食べるの活用食べます、食べましたを使って日本語を使ってペアと話してみることを繰り返す。

 

  1. どこでラーメンを食べましたか?
  2. 学校の学食でラーメンを食べました。

 

  1. ラーメンは美味しかったですか?
  2. はい、美味しかったです。ジョンさんは何を食べましたか?

 

  1. べんとうを食べました。
  2. どこで食べました?

 

  1. お母さんがべんとうを作りました。とんかつ、やさい、ごはんでした。
  2. あぁ、そうですか。いいですね。

 

こんな感じで日本語を生徒は自分の限られた単語知識をもとに学習対象の文法を練習していく。ここで挙げた日本語は学習の始め一ヶ月で学ぶ単語のみだ。これが英語になったものを皆さんは表現できないだろうか?できると思う。試しに、英語に変えてみた。

 

  1. Where did you eat ramen?
  2. I ate at school restaurant. 

 

  1. Was it(Ramen) delicious?
  2. Yes, it was. What did you eat John? 

 

  1. I ate bento.
  2. Where?

 

  1. My mother made it. Tonkatsu, vegetable and rice! 
  2. I see. That’s nice! 

 

こんな感じで我々は日本語で普段からコミュニケーションを取っている。英語でもそんな難しくなくないですか?

 

まとめ

 

大学受験の影響、それに伴う塾の予備校講師、また塾の予備校講師も受験によって神格化されてる事実。大学受験がなかったら、あんな予備校講師もあんな崇められることなんてないんだろうなあ。とにかく、大学受験がなければ、日本であんな英語の教え方はされてこなかったのではないか。とにかく、習った文法を使って最初はなるべく話す。これが大切だと思う。svocの神みたいな受験生がたくさんいるし、書かれた英語を意味を考えながら読みながら音読すると英語が自動化するとか言ってる人も沢山いる。これは本当に残念。言語学者みたいな構造分析をやってるのは本当に日本とか韓国くらい。東進の講師による音読ブームもあったが、それで英語を話せるようになった人がどれだけいたのか。使える英語を習得という観点で書かれた、音読の有効性についての論文は世界に一つもない。英語を使う日本語学校みたいな授業が作られなきゃ、教育界が目指す考える授業やなんらも実現できないんだろうなと思います。今日も不満を書いてみました。

 

 

 

 

政治的中立性って何?

来月から先生だなあ

 

フェイスブックツイッター、インスタを使って政治に対して思うことを今日書こうと思った。しかし、一つのことが頭をよぎる。友達が政治的投稿をしたらどう思うのかなあ?ということ。

 

れいわ新撰組参院選における訴え、正直感動した。テレビ、ヤフーニュースを通じて、山本太郎はただ正義感のマントを被ったようなやつ、今までそう思ってた。でも今回、たまたま彼がしていた演説、個々の社会問題に実際に直面していた人を計9名擁立したこと、そんな9名の演説。ものすごく説得力があり、何の陰りもない政治姿勢であることを実感した。

 

国際政治学者の三浦瑠璃さんが、いい政治家の条件として、個別具体的な社会の問題に実際に直面し、その解決策として政治の道を進めること、って言ってたなあ。

 

本当はれいわ新撰組の良さを友達にシェアしたかった。れいわに入れてよって。でも、俺は来月から英語の先生として学校で働く。匿名でないフェイスブック等を通じ、それがお役所にバレたら、生徒たち、学校関係者にバレたらってことを気にして何にも書けなかった。

 

今までも前所属の大学教授のフェイスブックアカウントで共感を感じる投稿がいくつかあった。だけど、それにもいいねできなかった。今後の将来を考えてしまって。自分は先生になるんだ。だから、政治的には中立でなきゃって。

 

政治的中立性って?

 

ここで考える。政治的中立性について。日本では政治的に中立であるためには、積極的に意見を言わない必要があると考えられている。例えば、学校の政治の授業で教師がれいわの良さについて話だけをしたらおそらくアウト。だから、教師はみんな自分の意見を言わない。それで、生徒は自分の主義主張を言わない。幼稚園時代から植え付けられてきた同調圧力でますます意見を言わなくなる。これが連鎖する。これが戦後日本の現在のおじさんおばさんたちが、自民党以外無くねって雰囲気を形成し、加えて日本の同調圧力がプラスされ、現在若い人は人口分布の多い高齢者目線の自民党に入れる人が多いそう。周りでよく耳にするのは、無難に自民党かな、野党どれもクソだからとか。同調圧力ってこんな怖いものなんかと。みんな自民党以外無いって思考停止してる。自民党にプレッシャーをかけるような投票をしなかったら、自民党の成長を止めることにもなる。ましてや、野党が育っていく機会も作れない。政治が変われば、ベーシックインカムとか、政治が変わればワクワクするような社会制度が生まれるかもしれない。税金の使い方によっては、人がめっちゃ手厚く経済的支援を受けるっていう例をフィンランドの生活で、汚ったないインフラばっかになるという例をアメリカの生活で見てきた。同調圧力、公平性、忖度という概念を通じ、いつの間にか生まれた空気という権力に自分の住む国を動かすという自由が奪われてきてしまっている。

 

中立って誰が決めるんだろうか?中間ってこと?じゃあ政治、国の流れの真ん中って何なのか?真ん中を決めるためには両端を決めなきゃいけない。じゃあ誰が両端を決めるの?これもまた中立という権力が決めるのか?この連鎖が日本の空気を重くしてるように感じる。誰がこんな意見を言ってるのかなあ?あんな意見かなあ?実ははっきりしない空気を読みながら中立という空気をまた決めていき、それに基づいて行動してしまう。線分A Bの中点を求めなさい。中点を決める端がどこにあるのか、数学の問題でははっきり示されている。だから、みんな迷わず中点を求められた。中立性を決めるには、各人の主張がはっきり表明されなきゃいけないと思う。その過程で国民間の意見が見えてくると思う。

 

まとめ

 

日本では中立という端っこの決まっていない中点と言う名の空気が、一人一人の意見を見えない化させている。そしてそれが意見を表明させない圧力になり、既存の政治体制から進歩が見られない状況を導いている。モーリーロバートソンが、批判的思考とは反逆だと言っていた。反逆はここでは非人道的行為を意味しているのではない。既存の知識や権威は当たり前に思われているけど、本当にそれが正しいのか検証しようとすること、その過程は必ず批判的思考=反逆に結びついていく。みんながまず意見を批判的思考に基づいて言っていく。そして、各端が分かり中間点が見える。初めてそこで合意形成がなされる。学校で意見を言えない素地を作られてしまったこと、SNSで見えない権威に怯えることこれは、ますます中立という名の空気、権威を強くしてしまっている。だから、こうして匿名で普段から思ってる批判的思考をブログに残していき、少しでも多くの端を作り出し、空気ではない中立を作っていければと考える。